レイバーデイとは? アメリカの国民の祝日
アメリカのレイバーディ(Labor Day)をご存じですか?
直訳すると「労働者の日」で、「労働者を讃える日」と言われています。
日本人の私たちにはあまり馴染みがない祝日ですが、何となく「労働者の祭典」と言われる5月のメーデーと似ているように思えます。
「ん?」
アメリカは、メーデーってやらなかったっけ? メーデーを5月にやってレイバーディを9月にやる?
「本当?」
いろいろと疑問が出てきましたので、調査してまとめました。
今回は、アメリカのレイバーディとは何か?メーデーもやるのか?アメリカでレイバーディが始まった起源や歴史は?また、現代のレイバーディの過ごし方をご紹介します。
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レイバーディとは?
レイバーディとは、アメリカにおける「労働者の日」で、国民の休日です。
毎年9月の第1月曜日です。2015年は、9月7日の月曜日です。レイバーディは祝日ですので、学校も行政も会社も、ほとんどがお休みになります。
アメリカでは、学校の新学期が9月からで、このレイバーディが終わると、新年度を迎えます。ほとんどの学校の新学期が、レイバーディの翌日から始まります。このため、「夏の終わり」と認識される日でもあります。日本では4月が年度の始まりですが、アメリカでは9月が始まりなのです。
メーデーもやるのか?
実は、アメリカでは、メーデーはやりません。
アメリカのレイバーディは、日本や世界各地で5月に開催される「メーデー」と同じなのです。アメリカは、5月にメーデーを祝わない代わりに、9月の第1月曜日に祝うという事です。
なんだかスッキリしましたね。
では、何故、アメリカはメーデーでなく、レイバーディとなったのでしょうか? ここには、きっかけとなった由来があり、次で説明いたします。
レイバーディの由来と歴史
アメリカのレイバーディの由来となったエピソードがありますので、ご紹介いたします。
1861-65年の南北戦争後、アメリカでは、労働者たちは厳しい労働条件を強いられていました。大工として働いていたピーター・マクガイヤーは1878年セントルイスで、低賃金で、朝から晩まで長時間労働をさせられていた労働組合の労働者達を指揮し、労働条件の改善を求めてストライキを敢行しました。そして、ついに1日8時間労働などの権利を勝ち取ったのです。
これが、アメリカのレイバーディの由来となったとされています。
最初のレイバーディは、1882年9月5日にニューヨーク市で祝われました。しかし、最初に州の法律として制定されたのは、オレゴン州で1887年2月21日でした。次々に州法採択され、アメリカ議会は、1894年にレイバーディを公式の祝日と制定しました。
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レイバーディには何をするのか?
レイバーディに行われる行事をご紹介いたします。
労働者を讃えるパレードが開催
レイバーディには、労働者を讃えるパレードやスピーチが行われます。
ニューヨークではたくさんの労働者による、大がかりなパレードが行われます。このパレードは、労働者が「強さと団結精神」を示すためのもので、感謝祭ほどの派手さはありません。ですが、マーチングバンドの演奏やダンサーによるパフォーマンスなどもあり、見ているだけでも楽しそうです。屋台などもでるので、ちょっとしたお祭り気分を味わえます。
休日をおもいっきり楽しむ!
「夏の終わり」と認識される日でもあり、現代では「夏の最後を楽しむ休日」という意味合いの方が大きいようです。
土曜日から月曜日までの3連休を利用して、家族で旅行に出かけたり、バーベキューを楽しんだりして過ごします。そのため各地のプールやビーチ、公園などは、この祝日を楽しむ人々で賑わっています。
その他にも注目したいのが、この時期各地で開催されるレイバーディ・セールです。夏の終わりの大セールとして、どこのショッピングセンターも買い物客で溢れかえります。「破格的セールのブラックフライデーよりもお得だ!」なんて噂もります。アメリカの祝日といえば、みんな一斉に休日をとるためお店も休みになることが多いですが、このレイバーディはお店もレストランもオープンしています。
まとめ
レイバーデイとは? アメリカの国民の祝日 のまとめです。
- アメリカにおける「労働者の日」、国民の休日
- 毎年9月の第1月曜日
- 2015年は、9月7日の月曜日
- 「夏の終わり」と認識される日
- 日本や世界各地の5月の「メーデー」=アメリカの「レイバーディ」
- ピーター・マクガイヤーが指揮した、労働時間8時間改善ストライキ成功がレイバーディの由来
- 1894年に公式の祝日として制定
- レイバーディの主な行事
-「パレード」や「スピーチ」
-旅行、BBQ、プール、ピクニック、ショッピング
いかがでしたでしょうか?
レイバーディには、「労働者を讃える日」と「夏の終わりを惜しみつつ、新しい年度への気持ちを新たにする日」の2つの側面があります。
レイバーディが終わると新学期ということもあり、子どもたちはみんなわくわくしています。「レイバーディはどこへ行った」なんて学校で真っ先に友達と話しそうですしね。
また、夏の終わりの大セールも各地で開催されますので、日本から、観光・ショッピングで訪れるにはとてもいいタイミングだと思います。
アメリカ人の休日の過ごし方を勉強しに、アメリカに行ってみようかな?(笑)
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