生姜の効能で風邪を治す・予防する
風邪で身体が弱ってしまうと、気持ちまで弱ってしまいつらいですよね。
特に寒い季節や季節の変わり目は、注意が必要です。風邪は引きたくないですし、引いてしまっても1日も早く治したいです。
こんな時は、生姜が風邪の治療や予防になって良いと小さい頃から教えられました。
最近では、「生姜を生のまま食べると身体を冷やす」から良くないとか、「生姜を加熱して食べると身体を温める」が良いとか、ちょっとずつ違った情報が飛び交って混乱してきました。
なぜ、生姜を生のまま食べると身体を冷やすのか?
良い機会なので、謎を解明してみる事にしました。
今回は、生姜は何故風邪の治療や予防に良いのか?どんな成分があって、どう効果があるのか? なぜ、身体を冷やすの?なぜ、身体を温めるの?効果的な取り方は?などを調査してまとめました。
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目次
生姜の効能は?
生姜は、多くの漢方薬にも使われている通り、万病に効くと言われていますが、次のような効果があると認められています
- 免疫力の向上
- のどの痛み改善
- 殺菌効果
- 冷え性の改善
- 血行促進
- コレステロール値の低減
生姜は、スーパーに行けば必ず売られていますが、他にも乾燥した物や、粉末のお茶や紅茶や、また、健康食品としても様々な物が販売されています。
生姜の成分と風邪に効く効果は?
生姜に含まれる風邪を治す・予防する効果が期待できる成分は次の3つがあります。
- ジンゲロール
- ジンゲロン
- ショウガオール
これら3つの成分の、それぞれ具体的な作用と効果を説明していきます。
「ジンゲロール」
「ジンゲロール」とは、買ってきた生の状態に1番多く含まれている生姜の辛み成分の1つです。
「ジンゲロール」には殺菌作用があり、胃のむかつきや、吐き気の改善に効果があります。風邪による喉の痛みを殺菌して、症状を緩和する効果も期待出来ます。
また、血行促進作用もあります。「ジンゲロール」の血行促進作用の特徴は、手足など末端を温めるなど、主に身体の外側を温める効果がある事です。このため、血行が良くなった後に身体の表面の血液が冷やされると、逆に体を冷やしやすい結果にもなります。
この事が、「生姜を生で摂ると身体を冷やす」と言われている根拠になっているようです。また、この作用を利用して、解熱効果があるともされています。
成分の特徴として、乾燥させたり、加熱することで消えたり、「ジンゲロン」や「ショウガオール」という別の成分に変化します。
「ジンゲロン」
「ジンゲロン」は、生姜に熱を加える事により「ジンゲロール」から作られる成分です。「ジンゲロン」が作られる量は微量のようです。
「ジンゲロン」も辛み成分の1つです。
「ジンゲロン」は、血管を広げて、血液の循環を良くする作用や代謝を促進する作用、また、脂肪燃焼作用があり、ダイエット効果も期待できます。「ジンゲロン」の血行促進作用の特徴は、このように身体の内部から温める効果があるため風邪の「寒気」や「冷え症」に効果的です。
「ショウガオール」
「ショウガオール」は、生姜に熱を加え事により、「ジンゲロールから」作られる成分です。
「ショウガオール」が作られる量は多量のようです。すなわち、加熱した生姜には、「ジンゲロール」という主成分が無くなる代わりに、「ショウガオール」が1番多く含まれている事になります。
「ショウガオール」も辛み成分の1つです。
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「ショウガオール」も、「ジンゲロール」とほぼ同じ作用があるのですが、この3つの辛み成分の中で、一番身体を温める作用が強く、胃腸の働きを活発にして身体の内部から温める特徴があります。この事が、「生姜を加熱して摂ると身体を温める」と言われている根拠になっているようです。
「ショウガオール」も殺菌作用がありますが、殺菌作用の成分を多く摂るためには、生の状態で摂る方が一番量が多く摂れ、効率が良いため、殺菌作用で使う場合は、生の「ジンゲロール」を摂るというのが一般的な考え方のようです。
これら3つの成分は、どれもよく似た作用なのですが、身体への作用の仕方と効果はそれぞれ違うという事です。
効果的な取り方
風邪にも様々な症状があるかと思います。その症状にあった取り方をしたいですよね。
ここでは、風邪の治療や予防に最適の生姜のレシピをご紹介します。
のどが痛いとき
「のどが痛いとき」には、生の生姜を摂るのが効果的です。 何故なら、生の時が殺菌成分を1番多く簡単に摂れるからです。
生姜をすりおろしたものとはちみつを混ぜて飲む方法がおすすめです。
この際、すりおろした生姜は3分でも空気に触れていると、「ジンゲロール」分が減少してしまうため、すりおろしてすぐに作り、早めに服用するのがポイントです。また、はちみつにも殺菌効果があり、相乗作用が見込めます。
風邪の諸症状
「風邪の諸症状」には、少し加熱した半生状態の生姜を摂るのが効果的です。何故なら、半生状態の時は、加熱で消滅する「ジンゲロール」成分がまだ残っていて、「ジンゲロン」、「ショウガオール」の3つの風邪の有効成分がすべて摂れるからです。
殺菌作用や血行促進を身体の中と外から同時に作用させることが可能です。身体を温める事により、免疫力向上効果があり、風邪のウィルス撃退にも効果があります。
生姜をすりおろしたものと、はちみつと、ぬるま湯を足して混ぜて飲む方法がおすすめです。
熱湯ですと「ジンゲロール」の殺菌効果が減少します。風邪の諸症状には、生姜は半生の状態で摂ることがポイントです。
寒気
「寒気」には、完全に加熱した生姜を摂ることです。何故なら、血行促進の「ジンゲロン」、一番身体を温める成分である「ショウガオール」を多く摂ることができるからです。
加熱する事により、長時間に身体の中を温めてくれます。
加熱した生姜入り卵スープがおすすめです。
生姜をすりおろしたものと卵を、鶏ガラスープで味付けし、よく火を通します。
まとめ
今回のまとめです。
・生姜には、風邪の治療や予防に効果的な3つの成分がある
・これらは、「ジンゲロール」、「ジンゲロン」、「ショウガオール」
・「ジンゲロール」の特徴は、殺菌作用、手足など体の末端を外側を温める効果
・「ジンゲロン」の特徴は、血液の循環を良くする作用やダイエット効果
・「ショウガオール」の特徴は、身体を中から温める効果
・生の時は、「ジンゲロール」が多く、乾燥、加熱で「ジンゲロン」、「ショウガオール」に変化
・喉が痛いときは、「おろし生姜+はちみつ」がおすすめ
・風邪の諸症状には、「おろし生姜+はちみつ+ぬるま湯」がおすすめ
・寒気には、「加熱した生姜入り卵スープ」がおすすめ
いかがでしたでしょうか?
風邪をひいてしまった、また風邪のひきはじめの方は、是非、その時の症状に合った生姜の取り方をしてみて下さい。
風邪の予防にも普段から生姜を摂るのが良いですね。
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