馬鹿の語源と由来 日本語の面白い語源を学ぶ
「馬鹿!」
子どものころはめちゃくちゃよく使いました。何も考えずに(笑)
今では、意味はわかっていりつもりですが、その本来の正しい意味や語源や由来は、聞いたり調べたりした事ありませんでしたので知りたくなりました。
今回は「馬鹿」の言葉の意味と語源・由来、使われ方を真面目に調べて見る事にしました。
意外な面白い事実が分かりましたので是非見て行って下さい。
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馬鹿の意味
馬鹿の意味は、Wikipedia: http://ja.wikipedia.org/wiki/から引用すると、
馬鹿(ばか)とは、日本語で相手をからかったり侮蔑(その立場を低く見なす事で、相手の感情を損なう・人格の否定)するため、最も普通に使われる卑語・俗語である。公の席で使うと刺激が強過ぎることがある。
漢字では莫迦、馬稼、破家、跛家等と表記するが、馬鹿を含めいずれも借字である。平仮名や片仮名でばか・バカと表記する場合もある。また、インターネット上では「ヴァカ」や「βακα」(ギリシャ文字等の特殊な字を使うクサチュー語表記)などと表記されることもある。
と書かれてあります。
他に調査しても共通して次のような事が見つかります。
「知能が劣り愚かなこと。程度が並はずれていること。社会的な常識にひどく欠けていること。つまらないこと、無益なこと。」
馬鹿の語源と由来
馬鹿の語源と由来を調べてみると次のような説が見つかります。
諸説あるようです。
サンスクリット語説
サンスクリット語(古代インドの文学語)で「無知、迷妄」などを意味する「moha」の発音の音写(音を真似る事)が「募何」(ぼか)という言葉となった事を由来とする説です。
「馬鹿」という表記は後からの当て字というあると考える説で、これは、江戸時代の国学者の天野信景が提唱し、広辞苑や多くの国語辞典で記載されているようです。
一方、「moha」は、仏教の言葉と書かれている記載がありますが、仏教は、インドが発祥であり、仏教書物はサンスクリット語で書かれており、同じ事のようです。
中国の史記「鹿を指して馬という」説
これは、お聞きになった方もいると思いますが、次のようなエピソードが語源の元になっています。
昔、中国の奏の趙高という方が、二世皇帝の宮中に鹿を連れ、「珍しい馬がおります」と献上した時に、皇帝は「馬ではないのか?」と聞き返されました。しかし、趙高は「これは馬でございます」と答えました。そして、趙高の家臣に「これはどう見えるか?馬か?鹿か?」と尋ねたところ、趙高派の家臣たちは、「馬でございます」と答えましたが、趙高に不満がある反趙高派の家臣たちは、「鹿でございます」と答えました。反趙高派の家臣たちの発言は趙高の怒りを買い、その後に処刑されたそうです。
このことにより、「自分の持った権力をいいことに矛盾したことを押し通す意味として「馬鹿」と言うようになった」という説です。
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破家説
禅宗の書物に登場する破産するという意味の「破家」と「者」を合わせて、「破産するほど愚かな者」から「馬鹿者」という言葉が生まれたという説です。これは、東北大学の佐藤喜代治名誉教授によって提唱され、日本国語大辞典で採用されているようです。
白楽天の作品説
唐代の詩人白楽天の作品「杏為梁 刺居処奢也」という歌が語源という説です。
このタイトルや本文に書かれているのは、「杏(あんず)の木を梁(はり)にしたり、桂(かつら)(日本では、金モクセイなどの木の事)の木を柱にするような贅沢な家は、「馬家宅」だと皮肉った内容で、長安の貴族の豪邸の贅沢ぶりを皮肉った歌から出来たとする説です。
日本の書物に現れる年代ですが、14世紀の南北朝時代の「太平記」に出てくるのが一番古いようです。しかし、この時は、「乱暴者」のような使われ方だったようです。
その後、15世紀の文明本節用集では、「破家」、「馬娘」などが登場し、初めて「おろかな」という意味で使われるようになった書かれている物がありました。
また、初めて「馬鹿」が「おろかな」という意味で使われたのは、江戸時代の「浮世草子・好色一代男」あたりからと書かれている物もありました。
今の時代となっては、どれが正しい語源というのは言えないと思いますが、元々、インドをはじめとする仏教関係国では、「おろかな」事を示す言葉が「バカ」の発音に近い言葉として紀元前から存在していた事実があったり、各時代の中で「バカ」という音が「おろかな」を示す由来はあったようですね。
一方、「馬鹿」という文字は、引用したWikipediaにも「仮字」と書かれている通り、違う経緯で発生しているのは、調査している中での共通点でした。よって、私は、いろいろなところに「馬鹿」の語源があるのは、間違いじゃないと思っています。
私見ですが、これらが時代の流れとともに、「馬鹿」という文字を使うと、発音を同じにできるし、「馬と鹿の区別も出来ない」のような「おろかな」と容易にイメージもできる事などから自然に定着して行ったのではないかと予想しています。
使われ方は?
「馬鹿」単独で使われる事もありますが、別の単語の頭に着けたり、違う言葉と組み合わせることでまた違った使われ方がありますよね。
「馬鹿」が使われる用例を書き出して見ました。
そうそう、この表現! 思い当たる表現はいっぱいありますよね?皆さんは「馬鹿」の使われ方では、何が浮かびましたか?
まとめ
今回書いてきたまとめです。
「馬鹿」の語源・由来
諸説あるが、
・サンスクリット語の「moha」の発音の音写
・中国の故事「鹿を指して馬となす」
・禅宗の書物に出てくる「破家」
・唐代の詩人白楽天の作品「杏為梁 刺居処奢也」
などがあること分かりました。
「馬鹿」の音と文字は別々の由来がありそうだ、という事もわかりました。
一見悪口に聞こえてしまうような「馬鹿」も、他の単語と組み合わさればその受け止め方は大きくかわり、意味が変わる事もわかりました。
日本語の語源は知れば知るほど面白いですね。今後もいろいろな語源を調査して行きたいと思います。
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