七五三 男の子はいつするのか?
公開日:
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最終更新日:2015/07/29
日本の行事
11月15日が一般的な七五三のお参りです。
男の子の七五三で迷うのが、5歳だけでよいのか?3歳もやった方が良いのか?また、宗教が違うから神社に参拝はしない方が良いのか?という事だと思います。
私の両親は、宗教上の違いから神社への参拝をすることが全くなかったため、良くわからないまま育ちました。このため、自分の息子が生まれた時に、七五三はやるべきか、5歳だけでよいのか、3歳もやった方が良いのかわかりませんでした。
私の息子の七五三は神社に参拝したのですが、男の子はいつするのか、宗教が違う場合はどのように考えたら良いのか調査してわかりやすくまとめました。
同じような疑問をお持ちの方もいらっしゃると思いますので、是非参考にして頂けたらと思います。
今回は、男の子の七五三はいつ(何歳の時)にすべきか?何故、3歳や5歳でやる風習があったのか?また、宗教が違うと思う場合でも七五三を行って良いのか?に関してお話します。
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七五三 男の子はいつするのか?
「七五三」という行事なのだから、中には、3歳と5歳と7歳でするものかとお思いの方もいらっしゃると思いますが、一般的に男の子は3歳と5歳でお参りするのがならわしです。現代では男の子は5歳の時だけお参りすることが多くなっています。
では、「3歳と5歳、両方お参りした方がいいのか?それとも5歳だけでいいのか?」はどう決めればよいでしょうか?
実は、この七五三のお参りには「こうしなければならない」という明確な規定はありません。このため、基本的には、現代主流の「5歳だけお参り」で良いです。ご夫婦が希望するなら、「3歳、5歳の時にお参り」をすれば良いという事です。
また、地域によっても考え方が異なります。地元のならわしに準じたお参りがしたいということであれば、地元の年長者の方やお参りする神社に相談するのが一番良いでしょう。また、お子さまの祖父母の方の意見を参考にご夫婦で会話して決定されるのもいいと思います。
何故、3歳、5歳の時にお参りをするならわしになったかが分かると、男の子の七五三はいつ行けば良いかのヒントになると思いますので、次でそれを説明します。
なぜ、3歳、5歳でやるのか?
なぜ男の子は3歳と5歳でお参りするのでしょうか。
それは、それぞれの年齢で行われてきた儀式を知ればわかります。
- 3歳 「髪置の儀」: 男女ともそれまで剃っていた髪をこの日から伸ばし始める。
- 5歳 「袴着の儀」: 男の子がこの歳で袴を着用し始める。
- 7歳 「帯解の儀」: 女の子がこの歳で帯を締める着物を着用し始める。
この儀式の起源は平安時代とされ、それぞれの年齢でこのような儀式を行っていました。すなわち、3歳は男の子、女の子共通の儀式、5歳は男の子だけ、7歳は女の子だけというならわしです。
この儀式が始まった当時は乳幼児の死亡率が高く、3歳になってから戸籍の登録を行っていました。そして、無事に成長して来た事への感謝のためと今後の幸せと長寿を願って、年齢の節目にこの儀式が行われていました。明治時代に入って男の子は3歳と5歳にお参りをするならわしになりました。
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3歳と5歳で行われてきた男の子の七五三のお参りは、現在では5歳のみ行う家庭も多くなってきています。5歳のみ行う理由は、医療の進歩と共に乳幼児の死亡率は劇的に減少したため3歳はやらなくても良いという考え、3歳と5歳の年齢が近すぎるという考え、近年、数え3歳(満年齢2歳)では、七五三が行われる11月15日は寒く、まだお参りなどの行事は身体に負担をかけ早いとの考えなどが背景にあります。
宗教が違っても行ってよいのか?
キリスト教などのご家庭もあると思います。そのようなご家庭では七五三などの神道の神事は宗教が違いますが行ってよいのでしょうか?
七五三など、日本の神社にお参りをするのは、厳密には、神道という宗教の行事に分類されるようです。ただ、神道は、キリスト教の聖書やイスラム教のコーランのような「教典」がなく、また「教義」と言われる教えがなく、いわゆる一般的な宗教とは違います。
神道は、川や山などの自然界から生じた神観念や「精霊信仰」というあらゆるところに魂が宿るという精神論のような日本古来の伝統・文化と宗教が交じり合ったような物です。このため、宗教ではないと考える方も多くいらっしゃいます。
七五三も、宗教的な儀式というよりは、あくまで日本が古来から行ってきた「子どもの健やかな成長を純粋に感謝してお参りする」伝統・文化の意味合いが強いです。なので、宗教が違うからと抵抗に思うよりは、日本の伝統・文化ととらえて、純粋に子供の成長を感謝してお参りされるのが良いかと私は考えます。もちろん、近年では、仏教の寺やキリスト教の教会でも七五三をやられているようですので、気になる方は、そちらに参加されるが良いと思います。
まとめ
七五三 男の子はいつするのか? のまとめです。
- 基本的には、現代主流の「5歳だけお参り」で良い
- ご両親が希望するなら「3歳、5歳の時にお参り」をすれば良い
- 地域によっても考え方が異なる
- 心配な方は、地元の年長者の方やお参りする神社に相談するのが一番良い
- 明治時代から男の子は3歳と5歳にお参りをするならわしになった
- 医療の進歩で乳幼児の死亡率は劇的に減少し、5歳のみ行うが主流に
- 七五三は、厳密には神道という宗教の行事に分類される
- 神道は、日本古来の伝統・文化と宗教が交じり合ったような物
- 神道は、「教典」や「教義」と言われる教えがなく、一般的な宗教とは異なる
- 七五三も伝統・文化の意味合いが強い
- 宗教が違うからと抵抗に思うよりは、日本の伝統・文化ととらえて、純粋に子供の成長を感謝してお参りされるのが良いと個人的には考える
いかがでしたでしょうか?
私は初詣もあまり行ったことがなく、子供が出来てから初めてどうしようかという問題に直面しました。子供は小さい頃、風邪はよく引きましたが、元気な子だったので、5歳の時だけに神社に七五三のお参りをしました。
私の両親の宗教の違いから私は、七五三のお参りはしてなく、少し躊躇はしましたが、子供は宝ですし、子供の健康とそれまでの無事な成長を思う純粋な気持ちでお参りをしました。子供同士でも学校で七五三の話は話題になりますし、日本の伝統・文化の一環としてやってあげないと子供も大人になって私のように躊躇したり、さみしい思いをするかとも思いましたので、私はお参りして良かったと思っています。
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