労働節とは？5/1中国の休日

労働節は、中国の祝日で、正式には「国際労働節」といいます。

つまり国際的行事なわけですが、中国では他国とはその意味合いが少々違うようなのです。

今回は、中国の労働節とは何なのか？中国では、何をする日なのかをご説明します。

労働節とは？

労働節は、1949年に「全国祝日及び記念日休暇弁法」により正式に国で認められた祝日で、毎年5月1日です。

「全国祝日及び記念日休暇弁法」は、日本でいう「祝日法」と同じようなもので、国民の祝日を決める為の中国の法律です。

この労働節の日を含めて3連休になると決まっています。

2015年の労働節の連休は5月1日～5月3日まで休みになります。

「労働節」は中国を含めた、世界で約80ヶ国が祝ういわゆる「メーデー」です。

メーデーといえば、デモ行進のイメージがわく方が多いかと思います。

しかし中国では、5月1日は、国の為に貢献した人を表彰したり、スポーツ・イベント、「社会や文化のために頑張っている事へのお祝いの集会」などが行われます。

つまり、中国でのメーデー、「労働節」は、国をあげて祝賀する、平和的な祝日のようです。

労働節の由来や歴史

中国では、1918年頃から、知識人達が、上海、蘇州、漢口、杭州で、中国での「メーデー（労働節）」を、「社会に貢献する事への重要さを国がもっと認めるべきである」と、一般人に意識づけていきました。

その30年後1949年、正式に政務院（現在の国務院）が5月1日を国民の祝日に制定しました。

さらに50年後の1999年に国務院は、「春節」「労働節」「国慶節」の連休を並べ、7日間の大型連休としました。これは、中国の経済発展が本格化した事が関係しています。

2007年には「労働節」は5月1日の1日間のみ休日と改正され、その翌年2008年には、現在の「労働節」は3連休になりました。

祝日の改正が前年度末に決定され、いつも突然なので、中国の祝日は少々落ち着きません。もしかしたら来年にも「労働節」の連休が変わる可能性も無いとはいえない状況です。

労働節には何をするのか？

この3連休の間だけ小型乗用車のみ高速道路が無料なのですが、それをきっかけにマイカーで個人旅行するブームがおこりました。

観光業界も、国から指定された数々の娯楽施設の入場料を下げています。

例えば上海の魯迅（ロジン）博物館、が無料になります。

それに小籠包発祥の南翔老街（ナンシャンランオジエ）で開催される文化展の入場料が無料です。

このように、中国の各地で約500ものイベントが開催され、どこも人で溢れとても賑わいます。

なかには、論語のうち30条を10分以内に言えた人には、孔林（コウリン：孔子の墓所）への入場無料とするクイズ形式のユニークな施策もあるようです。

そうかと思えば、3連休でも、勤勉な学生達は学校でひたすら勉学に励む姿もあるようです。

過ごし方に決まりはありません。人それぞれ、3連休を自由に過ごすのが「労働節」です。

まとめ

労働節とは？　のまとめです。

・労働節は、中国の祝日で、毎年5月1日
・1949年に「全国祝日及び記念日休暇弁法」により正式に国で認められた祝日
・2015年は労働節含め、5月1日～5月3日まで連休になる
・中国では、国に貢献した人を表彰したり、スポーツ・イベント、「お祝いの集会」などが行われる
・労働節の由来は、1918年頃から、知識人達の働きかけが発端
・労働節の3連休は、小型乗用車の高速道路が無料になる
・中国の各地で多くのイベントが開催される
・勤勉な学生達は学校でひたすら勉学に励む姿もある

いかがでしたでしょうか？

中国では労働節をとても重んじています。

国民が自由に楽しく過ごせるように、また自国の文化や歴史を大事にしてほしいと国は試行錯誤しているようです。

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