独立記念日 アメリカの休日
「インディペンデンスデー」や「フォース・オブ・ジュライ4th of July)」と、耳にされた方はいらっしゃると思います。
アメリカ合衆国の独立記念日は1776年にイギリスの植民地から独立したのを記念して毎年7月4日に祝われます。
そして、独立記念日というと、私は“花火”という印象が強いです。
なぜ花火なのかというと、アメリカ合衆国では花火が禁止されている州が大多数なのに、この日だけは各地で花火が見られるからです。もちろん、業者が打ち上げる花火です。
なんだか、矛盾が多そうな記念日ですが、他に裏話などないか歴史的背景を調べてみる事にしました。
その結果、面白い裏話として、3人のアメリカ合衆国の歴代の大統領の命日が独立記念日だったり、ハッピーマンデー制の振替休日(Independence day observed)が月曜日の他、金曜日にもなったりする記念日という事がわかりました。
やはり、この日は何かありそうですね。
今回は、アメリカ合衆国の独立記念日の歴史、アメリカ合衆国の独立記念日が命日の3人の大統領は誰か?独立記念日の振替休日はこう決まる。などをお伝えしていきます。
スポンサードリンク
独立記念日の歴史
独立戦争は1775年の4月頃から勃発し、徐々に独立の動きが強まってきました。
1776年の7月2日に大陸議会でイギリスからの独立が採択され、7月4日に独立宣言が発表されました。7月8日に最初に公の場で独立がフィラデルフィアで宣言されました。
“All men are created equal.”(全ての人間は平等である)は独立宣言の中で宣言された有名なフレーズです。こんな言葉を聞いたら独立するというやる気スイッチが入りますよね。
1年後の1777年には、鉄砲や大砲を鳴らしたり、花火が打ち上げられて祝われました。花火は現在でも続いている独立記念日のイベントです。
独立宣言はされましたが、実際に戦争に勝利したわけではなく、イギリスからの独立をするという決意表明であり、戦争は1983年まで続きました。
独立記念日(Independence day)という言葉が実際に使われるようになったのは、1791年位からです。
1938年に議会がアメリカの祝日と制定されて以降、どちらかというとピクニックに行ったり、バーベキューをしたり、パレードが開催されたり、花火を楽しんだり、早食いイベントが開催されたりと、平和と民主主義を祝う記念日と変化して行きました。
特に、ニューヨークの花火は有名ですね。毎年200万人以上の観客が集まります。花火は日本で見るような綺麗な打ち上げ花火があがります。
独立記念日が命日の3人の大統領
3人のアメリカ合衆国の歴代の大統領の命日が7月4日の独立記念日です。
これらの大統領は、次の方々です。
- トーマス・ジェファーソン
- ジョン・アダムス
- ジェームス・モンロー
トーマス・ジェファーソンとジョン・アダムスの2人は独立宣言の丁度50年後の1826年の7月4日の同じ日に、しかも1時間差位で亡くなりました。
スポンサードリンク
トーマス・ジェファーソンは第3代大統領であり、独立宣言の作成の最も主要な作者です。ジョン・アダムスは第2代大統領であり、イギリスからの独立に大きく貢献しました。
ジェームス・モンローは第5代大統領で、モンロー主義を発表し、アメリカ合衆国独立宣言後、ヨーロッパからのアメリカ大陸への干渉を容認しない主義をつらぬいたことで有名ですが、この大統領は1831年の7月4日に亡くなりました。
アメリカの独立に大きく貢献した3人の歴代大統領の命日が独立記念日というのは、偶然にしても、何か意味がありそうで面白く思いました。
ちなみに、独立記念日に誕生した大統領は、1872年7月4日生まれの第30代大統領のカルビン・クーリッジただ一人だけです。
独立記念日の振替休日はこう決まる
独立記念日の振替休日とは、Independence day observedと呼ばれている日です。
独立記念日は、毎年7月4日で固定されています。
この振替休日には次のような独特の決め方があります。
独立記念日が
- 土曜日の時:振替休日は前日の金曜日
- 日曜日の時:振替休日は翌日の月曜日
毎年振替休日があるわけではありませんが、運良く、土曜日か日曜日になった時に振替休日が発生し、連休となります。
日本の祝日もこの法則があってもいいかもしれませんね。
ちなみに、アメリカ合衆国の休日で、日付が固定された休日は、次の4つだけです。
- 1/1 ニューイヤーズデー
- 7/4 独立記念日(インディペンデンスデー)
- 11/11 退役軍人の日(ベテランズデー)
- 12/25 クリスマス
まとめ
独立記念日 アメリカの祝日 のまとめです。
- 1776年7月4日に独立宣言が発表
- 3人のアメリカ合衆国の独立に貢献した歴代の大統領の命日が独立記念日
- Independence day observedとは振替休日
いかがでしたでしょうか?
正直、独立に貢献した大統領が3人も独立記念日が命日なのは面白い裏話でした。何かついているのかなと思いました。
また、独立宣言の決意表明で国民が1つになって勝利を勝ち取ったアメリカ合衆国は団結力があり、すばらしいですね。日本も見習いたいところです。
ただ、自由、平等の国アメリカ合衆国と言えども、これらを勝ち取るために現在までずっと戦ってきている背景もあるため、複雑な国事情も垣間見えます。
いやー、祝日を調べると本当に勉強になります。
スポンサードリンク
関連記事
-
ハロウィーンの仮装 子どもの衣装はかわいいね!!
皆さん、ハロウィーンはどうでしたか? アメリカ在住のお友達から特別にアメリカのハロウィーンの子
-
プレジデントデーとは? アメリカの祝日
アメリカ合衆国のプレジデントデーをご存じでしょうか。 なぜ、プレジデントデーというのか? この
-
ハロウィーン用デコレーション 本場アメリカはすごい!!
10月31日はハロウィーンです。 アメリカにはハロウィーンの飾りつけをかなり本格的にやる人たち
-
サイバーマンデーって何?日本でもやるのか?
皆さんはサイバーマンデーって聞いたことありますか? アメリカのサンクスギビングホリデー明けの月
-
アメリカのブラックフライデーって何故そんなに安くなるのか?
皆さん、アメリカのブラックフライデーってご存知ですか? ブラックフライデーと言われる日は、スー
-
メモリアルデーとは? アメリカの休日
「メモリアルデー」というアメリカの祝日をご存知でしょうか? 毎年5月末になると、アメリカは「メ
-
2015年のアメリカのカレンダー 祝日・休日
日本には毎年、法律で決められた祝日が16個あります。 アメリカはどうでしょう?国が制定した国民
-
AIIBに日本が不参加の理由 中学生でもわかる!!
通称、「AIIB」。アジアインフラ投資銀行。 中国主導などと、最近よくニュースで聞きますが、こ
-
クリスマスになぜケーキを食べるのか?
クリスマスの定番デザートと言えば、イチゴのショートケーキですよね。でも、なぜクリスマスにケーキを食べ
-
クリスマスになぜチキンを食べるのか?アメリカはどうなのか?
12月と言えばクリスマスですね。クリスマスの食事と言えば、もちろんチキンはメニューの一つですよね。1
- PREV
- 海の日の由来 日本の休日
- NEXT
- 濃口醤油と薄口醤油の違いと代用の方法